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【駅ファブ通信】の中の人が深圳ツアーで知った注目の3つの会社と3Dプリンターのこれからとは?!

   

今日も暑いですね、駅ファブの齊藤です。深圳は、もっと蒸し暑かったです。

前回、MakerFaire深圳ついて書きました。その後、ニコ技深圳ツアーに参加して、深圳のものづくりについて勉強してきました。

 

まずSeeedStudioという会社に行きました。

Seeed1

ここは、

Maker支援をする会社です。

Makerというは、ものを作る人という意味ですが、最近は新しい意味が加えられていて、芸術やデザインでもあり、科学や技術の分野でもあって、企業の中にも、消費者の中にもいます。

3Dプリンタが普及してものづくりが進化していてるからかも知れないですね。

Seeed4最初に、社長のエリックさんのプレゼンを聞きました。

エリックさんは、作ることができるものの数でMakerの階級分けみたいなこともしていました。

Seeed5

SeeedStudioでは、0.1個とか1個作ることができる人を1000個とかそれ以上作ることできるように手伝ってくれるそうです。

(0.1個というのは、アイデアだけあるとか、キーになる部分だけは作れるけど、製品として1個作れないということです)

深圳には、電子部品や基板を作ってくれる工場がたくさんあるので、小ロット生産ができる工場を紹介してくれるそうです。

SeeedStudioも工場を持っています。

Seeed2

 

個別対応の小ロット生産では、ロボットに作らせるよりも人の手で作る方が効率的でこれが最先端なのだそうです。

Seeed3

 

3Dプリンタも使われていました!

エリックさんは、「こんなものを作りたい!」と考えたら、実際に作って、とりあえず市場に出して、その反応を見てから作り方を工夫したり、考えを変えたりするというindie designという方法を推奨していました。

これを繰り返していれば、自然と良いものが残って、悪いものはなくなるでしょうね。

とりあえず市場に出せてしまうのは、中国の良いとも悪いともいえる特徴だと思います。(日本だとちゃんと動く安全なものでないと市場に出せませんよね。)

 

次にJENESISという会社に行きました。

J1

ここは、藤岡さんという日本人の方が経営している工場です。

日本の企業からの注文を受けて小ロットで生産しています。

工員は、みんな中国人です。

深圳は、最近大きくなった町なので、全員どこかから出稼ぎに来ています。

そして、旧正月になると実家に帰ってしまうので、基本的に1年契約だそうです。

受注生産なので、忙しい時期と暇な時期の波があるのですが、残業が多すぎると仕事が辛くてやめてしまって、残業が少なすぎても残業代がもらえなくなるのでやめてしまうらしいです。一度就職したら基本的に定年まで働き続ける日本人とは、仕事の考え方が全然違って面白いですね。私は、つまらない仕事はすぐ辞めたいので、どちらかというと中国っぽい考え方かもしれません。

藤岡さんが中国で仕事をしているのは、日本の工場での仕事に疑問を感じたからだそうです。その工場では、残業代がもらえる時間までわざとゆっくり仕事をしていて、そういう工員もクビにしないらしいです。そこで、日本の工場よりも安くて速いものづくりをしてやろう!と考えたそうです。

J2

JENESISの工員は、8割以上が女性です。新興国では、女性は働き者になって、男性は壮大な夢を持っているけど、あまり働かなくなるらしいです。

 

次に、HAXという会社に行きました。

HAX

ここは、

スタートアップしたい人に支援やアドバイスをしてくれる会社

です。

中国では、新しく人気製品がでるとすぐに真似されてより安く売られてしまいます。

これをXiaomizationと言うらしいです。なので、HAXの人たちは、簡単に真似のできないクオリティの高いものを作ろうとしているようです。

HAXの支援を受けたMakeBlockという会社も見に行きました。(MakeBlockは、MakerFaireにも出展していました。)

Makeblock

ここでは、3Dプリンタ、レーザーカッター、線に沿って走る車などの工作キットを作って売っています。

Makeblock2

 

青い塗装がかっこいいですね。改造するための部品も売って、気軽に改造できそうなところが面白いです。

Makeblock3

 

製品の展示スペースのすぐ隣には、いろいろな部品が置かれていました。

ここから、また新しいキットが作られるのでしょうか。

MakeBlockでは、製品になっているキットをつかって改造するワークショップを開いて、面白いものが出来たら、それを新しいキットとして販売するということもやっているそうです。

 

このツアーで、中国流ものづくりを知ることができて、とても楽しかったです。

3Dプリンタのようなデジタル工作機が便利になっていることに加えて、工場や人を一か所に集中させることで、すごいスピードで新しいものが作られているということを初めて知ったし、それを実際に見ることができました。

中国のものづくりは、安く速くというところにフォーカスしているように感じました。

私は、これに対してもっと安く、もっと速くしようとしても限界があるだろうし、あまり面白くないと思いました。

なので、

3Dプリンタのものづくりで、

安さや速さ以外の何か新しい意味を探していきたいです。

最後に、チームラボの高須正和さん(https://www.facebook.com/takasumasakazu?fref=ts)、ニコ技深圳ツアーの企画、運営ありがとうございました。他の参加者の方のブログもまとめて下さっています。

(http://ch.nicovideo.jp/tks/blomaga/ar823869)他の方の視点から見ても面白いと思います。

でも、来年も深圳ツアーがあるらしいので、実際に行ってみるのが一番楽しいですよ。

駅ファブ@サイトウ

 

 

 - 3D Print Technology , ,

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