グラスホッパーはじめの一歩《ライノセラスでイイ感じのコップを作るコツとは?!》
こんにちは、「グラスホッパーはじめの一歩 コップを作る」の第4回です。
前回は、2つの曲線を使ってコップ状のソリッドを作成しました。
今回は、くり抜く為にグラスホッパーを使ったコップの縮小形状を作りたいと思います。
- 縮小コピーを作る
グラスホッパーでキャンバスをダブルクリックしてCopyと検索すると意外にもCopy Trimというコンポーネントしかヒットしません。
勘のいい方はお気づきかもしれませんが、グラスホッパーでは基本的にワイヤの繋げ方によってコピーを作り出していきます。
言葉にするとどうもピンときませんね・・・。
作業を進めて画像で見ましょう。
Transformタグ>Affine>Scaleを用意してG=GeometryにCapのワイヤを繋ぎます。
C=Centerはデフォルトの原点位置で構いません。
尚、こちらで点位置を設定すれば縮小する中心点を任意の位置に指定することができます。
F=Factorにはスライダーを繋げてみましょう。今回の作例では厚みなどに変化をつけたい時はこの値を主に変更することになるでしょう。
私は0.9に設定しました。スライダーの設定は右クリックのEditです。
どうでしょう?Capで作ったソリッドより0.9小さなサイズのソリッドが現れたと思います。
- Moveでくり抜く位置を合わせる
ここで一度元のソリッドと縮小したソリッドの位置を確認しましょう。
CapとScaleのコンポーネントの両方を、Shiftキーを押しながらクリックしてみて下さい。
(全てのプレビューが現れている場合、一度プレビューを切って確認してみて下さい)二つのソリッドが重なり、縮小したソリッドが埋まっていることが確認できます。
厳密には原点から縮小させている為、底のサーフェスが重なっている状態です。ですので、ブール演算で抜くことは可能です。
・・・当然底に穴が開きますw
第3回で行った手順でMoveコンポーネントを呼び出し、縮小したソリッドを少しZ方向に持ち上げます。
今回はパネルに「2」と値を入力しました。もう一度Shiftキーを押しながら今度はCapとMoveをクリックしてみましょう。
元のソリッドから縮小したソリッドを抜けば、ちょうどいい感じな厚みのコップができそうです。
では、次回ブール演算を用いてついにコップの完成です。
最終回どうぞお楽しみに!
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