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そのボディー…反転したら全く同じですか?!悩んだ時のモデリングのコツ

      2015/05/05

みなさんこんにちは。

サイバートヨッチです。

今回は前回まで作った部分の微調整の方法と、

テーマである

ボディーを反転する際にどこまでできたら反転したほうがよいか?

をお伝えします。

まず前回は二種類のドアを作りましたが、ドア枠の端がカクカクしていたのでカーブを付けてあげます。ModefiyからFilletを選んでください。Filletは角を丸めるコマンドです。丸めたい角を一つづつ選んでいきます。選択したところは緑色になります。間違えて必要がないところを選択してしまったらもう一度同じところを選択すると解除されます。

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ちなみに角をどのくらいまるめるかはFillet Radiusの数字によっていろいろ変えられます。今回は旅客用のドアと客室窓は0.5、その他の角は0.1にしておきます。本当は細かく測りたいところですが、難しいのでイラストを参考にだいたいで決めてしまします。

cad鉄 ブログ23

車両前面のほうですが、オレンジ色の円は0.1で、赤色の円は0.5で設定したものです。0.1だと正直微妙な差なんですけどね(笑)

さて、お次は客室の窓を作っていきます。ここで注意!!!今回のテーマである「反転した際に全く同じデザインになっているのか」をチェックしてください。まったく同じであれば結構さくっと行けるのですが、一部違う部分があると、そこだけ別に作る必要があります。残念ながら今回は窓の配置が一か所だけ違うので注意する必要があります。

とりあえず窓の配置を見てみましょう。

cad鉄 ブログ37

赤い丸で囲ったところは同じ寸法のもので、オレンジ色の丸で囲ったものは寸法が違うものです。しかもオレンジ色で囲った窓は右側のほうにはありません。しかし、車両を反対側には窓があります。

ということで、このオレンジ色の丸で囲った窓に関しては単品で作ります。では、赤色の丸で囲った窓のほうはどうするかというと、5個ずらりと並んでいるので、一つだけ作ってコピーしてしまいます。さらにこの窓に関しては車両の反対側も同じなので反転コピーも手を加えずに可能です。ですのでまずはこちらから作っていきましょう。

cad鉄 ブログ24

車両があると見にくいのでいったん隠しておきます。客室の窓は旅客用のドアの窓と高さが同じなので、すでにあるスケッチをガイドにして作ります。赤丸が新しく描いた窓の原型です。これをドア枠を作った時と同じように内側に0.3 mm平行移動した線を描き、盛り上げます。そして角を0.5で丸めたものがこちら↓

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おっと!窓枠の内側がFilletで選択していなかったようです。見にくい部分ですが、修正しましょう。

cad鉄 ブログ26

これで窓枠の内側も丸まりました。

さあ!ここからがコンピューターの素晴らしさを感じるセクションです。

cad鉄 ブログ27

赤い星が書かれた窓が先ほど作った窓です。これをコピーしていきます。PatternからRectangular Patternを選びます。Solid/sに窓枠と窓を選択します。今回Direction/sには雨どいを選択しました。写真で窓の上のほうで緑色に光っている線です。ちなみに雨どいを選ばないといけないわけではなく、車体袖でも大丈夫です。窓を平行移動してコピーするので、どの線と平行にコピーするかを決めるのがDirection/sだからです。次にどの位置までコピーするかを決めます。車体のイラストでは元の窓から二つ先の窓まで21 mmだったので21 mmと入力します。

ここで豆知識です。あるものをコピーする際に右にコピーするならプラスの値で、左にコピーするならマイナスの値で入力します。ですので元の窓を中央に見たときに右側にコピーする際は21 mmと入力するのですが、左側にコピーする際には-21 mmと入力します。

最後にコピーする数を入力します。このコピーする数にはコピーする元となったものも含んだ数字になります。つまり今回の場合であれば、元の窓の隣に2つコピーをしますが、この時表示されていなければならない数は3となります。

これらが完了すればずらっと並んだ小さい窓は完成です。

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残りはオレンジ色で囲んだ窓を同じようスケッチして作り、側面は完成です。

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いよいよ大詰め。車体を反転コピー!と、その前に赤丸で囲った少し大きめの窓以外(前面の窓と、側面のドア枠、窓枠です。写真では窓枠の他、窓も選択した状態になってしまっています。)をCombineMergeで車体と一体化しておきます。なぜ赤丸の窓だけ車体と一体化させないかというと、車体を反転させたときに反対側にはこの窓は存在しないからです。それぞれを車体と一体化できたら、PatternMirrorを選択します。Solid/sに車体全体、Mirror Planeに車体の内側を選択してEnterを押すと…

cad鉄 ブログ31

こんな感じになります。

ところで客室内をまだくり抜いていなかったのでくり抜きましょう。車体の壁面は前後左右1.5 mmで統一します。下の写真で赤色で書かれた四角形を描き、Extrudeで屋根を突き抜けない程度に内側に押し出します。この時はSubtractを選択しておきます。

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うまくくり抜ければこんな感じになります。

さらに窓をくり抜きます。

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一枚目は前面の窓、二枚目は側面の窓です。それぞれ反対側も同じデザインになっているものを選びExtrudeSubtractを選択した状態で、貫通できる長さを適当に設定してくり抜きが完了です。この時側面の少し大きめの窓は選択しないでください。この窓はまだ反対側に作っていないからです。

ではこの窓はどうするかというと、この窓枠と窓を選択しておきます。これを反対側にMoveで平行移動します。この時に窓枠が反対側の側面の外側に密着しているように調整しておきます。あまり遠くに動かしてしまうと密着しませんし、近すぎると側面にめり込みます。うまく平行移動ができたら今度は側面に沿って実物の車両と同じ位置まで平行移動します。位置が決まったら窓枠のみをCombineMergeで車体と一体化します。これで準備完了です。

ごちゃごちゃしてきましたが、平行移動する前のところには窓をスケッチした下書きが残っていて、平行移動して窓枠を車体と一体化させたところは窓枠と窓が残っている状況になっています。スケッチのみが残っているところは、窓を内側に押し出してくり抜き、窓枠を外側に0.3 mm盛り上げます。窓枠は最後にCombineMergeで車体と一体化します。平行移動したところは、窓のみを内側に押し出してくり抜いて完成です。どちら側の窓も反対側まで貫通しない程度に押し出します。

cad鉄 ブログ36

これで車体は完成!!!

次回は印刷とモーターを入れてみたいと思います。

最後のほうは写真を撮り忘れてしまったので、文字が多くなってしまいました。

ごめんなさい。

では次回またお会いしましょう。

 

 

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