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【あの有名なポルシェ博士の戦車を作る】その1

      2015/04/27

誰でも知ってる自動車のブランドといえば、ポルシェではないでしょうか。ポルシェとの初めての出会いが、スーパーカー消しゴムだった米屋辰五郎です。確か、車体の裏にポルシェ930タボと刻印されてました。ターボではなくタボです。

さて、ポルシェ社の創業者は、フェルディナント・ポルシェ博士でありますが、生まれは1875年オーストリア・ハンガリー帝国、その後、自動車業界に身を置き、ドイツのシュツットガルトに独立して会社を設立したのが1931年です。ヒトラーが政権を取るのは、2年後の1933年。時代はまさに戦争の世紀です。こうした時代背景の中、ポルシェ博士は、ドイツ大衆車の代名詞となったフォルクスワーゲン等の自動車設計とともに、戦闘車両の設計も手がけておりました。かの有名なタイガー戦車にもポルシェ博士バージョンがあったりします。

では、実際に生産された戦車を簡単にご紹介しますと

vk4501p

タイガー1戦車のポルシェ博士バージョン‐vk4501p。ガソリンで発電機を回し、その電力でモーターを駆動させるという電気駆動戦車です。こうすれば、電力の流量を調整するだけ、つまりボリューム操作みたいな感じで変速やスピード調整が出来るだろうという、流石は博士という仕様です。ちょっと前まで知る人ぞ知るという車両でしたが、最近は、アニメに登場したりと結構メジャー?

Ferdinand

斬新過ぎたのか、vk4501pは色々と思い通りには行かなかったようで、正式採用はされませんでした。そこで、既に作った車体を流用して、強力な砲を搭載して生まれ変わったのが、この重駆逐戦車、その名もフェルディナント!‐Sd.Kfz.184。 独ソ戦に投入され、その強力な戦闘力から、ソ連兵からは、ドイツ軍自走砲といえばフェルディナント(ロシア読みフェルジナント)となり、他の自走砲もフェルジナントと総称されることに。博士の名前が敵を震え上がらせた訳です。クルスクの戦いでは苦戦しましたが…。

tiger2p

続いてポルシェ社のタイガー2。特徴的なのが曲面で構成された砲塔です。私は、長らく、この後のポルシェ車を思わせる流線型は、まさにポルシェ博士のデザインだと思っていたのですが、どうも違うらしいです。この砲塔、正面下部に当たった砲弾が、下側、つまり車体の天井に跳ね返るという問題があり、正式採用はされませんでした。デザインに凝ったポルシェ博士の責だと思っていたのですが、そうではありませんでした。博士すみません。

Metro-maus1
Panzerkampfwagen «Maus» at the Kubinka Tank Museum

最後に登場するのが超重戦車マウス‐Panzerkampfwagen VIII (Sd.Kfz 205) Maus。これの設計をしたのがポルシェ社です。(部品生産と組立てはクルップ社、砲を含む最終組み立てはアルケット社)。ベルリンに迫るソ連軍に向け出撃したのがドイツ敗戦間際の1945年4月末。まさにラスボス的な存在です。途中でエンコして廃棄されましたが…その後、ソ連軍に鹵獲され、1986年グラスノスチで情報公開されるまで実車両の存在は隠匿されてました。

以上、ポルシェ戦車が設計し、実際に投入された戦車を上げてみました。かなり異色で個性的な車両達だと思います。

しかし、実は博士の設計した戦車はまだあるのでした。特に旧ドイツ軍には、諸々の理由から、設計段階で没になった計画車両が多いです。おそらく、戦場に送られたくなかった技術者達が必死に仕事したのが原因だと勝手に想像してますが。その中にポルシェ博士の設計を見つけることがあります。これらも、かなりポルシェらしい趣だったりします。

というわけで、次回から、計画で終わった幻のポルシェ博士の戦車を製作していこうと思います。

porsche typ245-010

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